実践·8分で読める

動画の位置情報はモザイクで消える?共有前にメタデータを確認する方法

動画にモザイクをかけても、位置情報が消えたとは限りません。iPhone・Googleフォトでの確認と、書き出した動画ファイルのメタデータ確認を分けて解説。共有前に見直す設定と手順を整理します。

mosAI 編集部

2026.10.18 公開

ポスト
「位置情報も別に確認」の見出し。抽象的な動画フィルムと地図ピン付きの別紙で、映像とは別に位置情報メタデータを確認することを示す。正式mosAIロゴ入り。

動画の映像にモザイクをかけても、ファイルに記録された位置情報まで消えたとは限りません。編集後の動画を再生して問題がなさそうに見えても、撮影場所を示すデータは別に確認する必要があります。

この記事では、動画の位置情報を「ファイルに入っている情報」「アプリが管理する情報」「共有時に渡す情報」に分け、公開・送信前の確認手順を説明します。まず確認するのは、編集前の素材ではなく、実際に相手へ渡す予定の動画です。

モザイク処理だけでは位置情報の削除を判断できない

メタデータは、撮影日時や機器、場所など、動画に関連付けられた情報です。Appleは、カメラの位置情報サービスが有効な場合、撮影場所の座標が写真や動画に埋め込まれ、共有相手がその情報を確認できる場合があると説明しています。Appleの位置情報管理ガイド

映像の一部を隠す処理の結果と、位置情報の保存状態は別々に確認します。「モザイク済み」「MP4に変換済み」「容量を圧縮済み」というだけで、メタデータも削除されたと判断しないでください。編集アプリの書き出し設定に、位置情報を除外する機能があるかを確認し、出力後のファイルでも確かめます。

位置情報は三つの場所に分けて確認する

確認対象を混同すると、アプリで地図が消えたのに、送った動画には情報が残っていた、という見落としにつながります。

  • 動画ファイル内の情報:ファイル自体に保存された座標や地名など。元の動画と書き出した動画は別々に確認します。
  • アプリが管理する情報:ライブラリ上で追加・変更された撮影場所など。画面での変更が、元ファイルへの変更と同じとは限りません。
  • 共有時の設定:その送信で位置情報を含めるか、元のファイルも渡すかといった指定。別のアプリや送信方法を使うときは確認し直します。

特に、「写真アプリから共有」と「保存済みファイルをメールに添付」は、同じ結果になると決めつけないことが大切です。

iPhoneでは動画の情報画面と共有オプションを見る

1. 共有予定の動画を開く

「写真」で対象の動画を開き、上にスワイプするか「情報」ボタンをタップします。撮影場所や日時など、表示される項目を確認してください。Appleはこの操作を写真とビデオの両方について案内しています。写真やビデオの情報を表示する

ここで地図や場所が見えている場合は、位置情報の扱いを確認する必要があります。何も表示されない場合も、その画面だけでファイル内の全情報を調べ終えたとは考えず、後述の書き出し後の確認に進みます。

2. その共有で渡す情報を確認する

AppleのiOS 26向けガイドでは、写真またはビデオを開き、「共有」→「オプション」から「位置情報」をオフにする手順が案内されています。動画を選んだ状態で該当項目が表示される場合は、送信前に設定を確認します。iOS 26の共有手順

同じ画面の「すべての写真データ」は、元ファイルや編集履歴、メタデータの共有に関係する項目です。名称だけで動画とは無関係だと判断せず、元データも渡す設定になっていないか確認しましょう。

画面や選択肢はOSのバージョン、共有方法によって異なります。項目が見つからないときは、写真向けの説明をそのまま動画に当てはめず、使用中のOSに対応した公式ガイドを確認してください。

Googleフォトの位置変更と、ファイルの削除処理を区別する

Googleフォトをパソコンで開く場合は、対象の動画を開いて情報アイコンを選び、撮影場所を確認します。公式ヘルプでは、写真や動画にカメラが自動で追加した撮影場所は、Googleフォトでは編集・削除できないと案内されています。

さらに、ダウンロードしてメールで送るなど、Googleフォトの外で写真や動画を共有すると、Googleフォト内で行った位置情報の変更は反映されず、元の撮影場所が表示されると説明されています。Googleフォトの撮影場所ヘルプ

アプリ内の位置表示を変更した後でも、ダウンロードした動画を送るなら、そのファイルを改めて確認してください。共有アルバム内の設定を変える作業と、手元の動画ファイルから情報を取り除く作業は、同じ確認で済ませられません。

書き出した動画ファイルを直接確認する方法

パソコンで確認するなら、MP4・MOVなど、対象の動画形式に対応したメタデータ確認ツールを使います。写真用の「Exif削除」機能だけで、動画内の位置情報まで処理できるとは限りません。ExifToolの公式資料にも、MOV・MP4の位置情報として複数のタグや、時間に沿って記録されるGPSデータが示されています。QuickTime形式のタグ資料

コマンド操作に慣れていてExifToolを導入済みなら、次は読み取り用の確認例です。ファイル名を、送信予定の動画のパスに置き換えます。

exiftool -a -G1 -s -ee "share-video.mp4"

出力でGPSCoordinates、GPSLatitude、GPSLongitude、LocationNameなどの項目を探します。-eeは埋め込み情報の抽出を含める指定です。このコマンドは情報の表示用であり、削除は行いません。ExifToolの操作資料

表示内容は形式や記録方法、ツールの対応範囲によって異なります。該当項目が出ないことだけで、すべての位置情報が消えたと保証することはできません。位置情報が残っていたら、動画に対応したツールの削除・書き出し設定を確認し、共有用のコピーで処理して再確認します。確認できない状態では、その元ファイルの送信を保留しましょう。

共有する直前のチェックリスト

編集から確認まで済んでも、最後に元動画を選んでしまうと意味がありません。共有用の動画を専用フォルダに置くなど、取り違えを防ぐ運用にします。

  1. 送る動画のファイル名・長さ・内容が、確認済みのものと一致している
  2. 位置情報について、アプリの表示と書き出したファイルを確認した
  3. 今回使う送信画面で、位置情報や元データの共有設定を見直した
  4. 編集プロジェクトや未処理の素材を一緒に添付していない
  5. 完成した動画を冒頭から最後まで、人の目と耳で確認した

位置情報の確認と合わせて、映像に映る文字や音声の確認が必要な場合は、動画内の文字を隠す手順、音声に含まれる個人情報の確認も参考にしてください。

mosAIは、陰部の検出・モザイク処理と音声変換を行うサービスです。位置メタデータの削除や、個人情報全般の保護を保証するものではありません。AIで自動に処理する機能はmosAIのサービス概要で確認し、利用する場合はログイン画面へ進んでください。AIには見落としや誤検出があるため、解析結果を人が全編確認し、必要な修正を行います。修正後に保存した最終出力も、人の目と耳で全編確認してから共有しましょう。

参考資料

情報確認日:2026年10月18日(日本時間)。設定画面や対応範囲は変更されることがあります。

この記事をシェアする

ポスト
すべての記事 →

Try mosAI

面倒なモザイク処理を、
AIで半自動に。

初回1回、最長1分のAI解析を無料で体験。解析結果はご自身で確認・修正できます。