長い動画へモザイクをかけるとき、分割する理由が「確認しやすくしたい」だけなら、ファイルは一本のまま、確認する区間を分ける方法から検討できます。実際にファイルを分けると、処理対象の管理に加えて、結合時の映像と音声の確認が必要になります。
一方、必要な場面だけを処理したい、一本では現在のアップロード条件に収まらない、といった場合は分割が選択肢です。この記事では、分割の要否と、分けたファイルを元の順番へ戻す手順を整理します。分割すれば解析が速くなる、料金が下がるという検証結果ではありません。
分割する目的を先に決める
まず、困っていることと、ファイルを分ける必要があるかを照合します。
| 困っていること | 最初に検討する方法 |
|---|---|
| 一度に全編を確認するのが難しい | 一本のまま、確認区間と再開位置を記録する |
| 作品として使う部分が決まっている | 不要部分を編集し、処理する版を確定する |
| 現在の容量上限に収まらない | 容量と形式を確認し、分割か書き出し条件の変更を選ぶ |
| 各章を別々の完成品として扱う | 章ごとにファイルを作り、それぞれ確認する |
確認のための区間分けは、長時間動画の確認計画で詳しく説明しています。アップロードに失敗している場合は、分割する前に形式・容量・通信の確認を行ってください。通信や利用条件の問題は、ファイルを細かくしても解決するとは限りません。
また、分割した各ファイルで解析前の条件を確認します。一本の見積もりを単純に分割数で割らず、各回の表示を見て合計を判断しましょう。
分割するなら、元の時刻と各ファイルの時刻を残す
分割後の動画は、多くの再生画面で先頭からの時刻が表示されます。元動画の10分地点が、分割ファイルの冒頭になることもあります。修正指示が元動画の時刻なのか、分割後の時刻なのかを混同しないようにします。
手元のメモには、分割番号、元動画内の範囲、入力ファイル名、処理後のファイル名を記録します。範囲は秒数だけでなく、切れ目の前後にある場面も添えると照合しやすくなります。
分割点では、前のファイルの最後と次のファイルの最初が、元動画上で連続するように指定します。同じフレームを両方へ含めたり、一瞬だけ抜いたりしないよう、編集ソフトのフレーム移動で確認してください。時間表示の丸めだけで境界を決めないことが大切です。
なお、確認用に境界の前後を重ねて見ることと、実ファイルの内容を重複させることは別です。余裕を付けて重複した区間を書き出す場合は、結合時にどちらを採用するかまで記録します。
外部編集ツールで分割ファイルを作る
分割・結合は、対応する動画編集ツールで行います。mosAI内でタイムラインを分割し、自動で元へ戻せるという案内ではありません。
MacのQuickTime Playerを使う場合、Apple公式ガイドでは次の操作が案内されています。
- 作業用のコピーを開き、「表示」から「クリップを表示」を選ぶ
- 再生ヘッドを分割位置へ移し、「編集」から「クリップを分割」を選ぶ
- 個別に保存したい区間以外のクリップを、その作業用コピーから削除する
- 元動画とは別のファイルとして保存する
次の区間も元動画の別コピーから作り、境界が連続しているか照合します。保存操作は利用中のバージョンで確認してください。Apple公式・ムービーをクリップに分割する
ほかの編集ソフトでも、残したい範囲を指定して個別に書き出す考え方は同じです。映像だけでなく、対応する音声も同じ範囲で出力します。分割の段階では、速度や画角など別の条件まで同時に変更しない方が、後で違いを調べやすくなります。
mosAIへ渡す前に、分割した入力を確認する
分割したファイルを開き、長さ、先頭、末尾、音声を確かめます。この時点で欠けている映像やずれている音声は、モザイク処理の結果と切り分ける必要があります。
mosAIは、陰部のAI検出・モザイク処理と声の加工を公式に案内しています。対応部位の処理結果を人が確認・修正して出力したい場合の選択肢です。分割した動画を使う場合も、各ファイルを独立した処理対象として扱います。前のファイルで行った修正が次へ引き継がれるとは考えないでください。
各入力を解析したら全編を確認し、必要な範囲の修正を行います。とくに分割した先頭と末尾は、対象が途中の状態から現れることもあるため、処理範囲を丁寧に見ます。書き出した出力も全編確認し、結合へ渡すファイルを確定します。
複数ファイルの進み具合を管理する場合は、処理待ち・確認待ち・保存済みの分け方を併用できます。
結合では、処理済みファイルだけを順番に並べる
結合用の作業へ持ち込むのは、各区間の確認済み出力です。分割前の原本や、処理前の区間が混ざらないようにします。
QuickTime Playerでは、最初の処理済み動画を開き、「表示」から「クリップを表示」を選びます。何も選択していない状態で「編集」から「終了位置にクリップを追加」を選び、次のファイルを追加できます。順番に追加して「完了」を選び、別名の完成ファイルとして保存します。Apple公式・ムービーまたはクリップを追加する
結合後は、各境界で次を確かめます。
- 前の区間の終わりから次の区間へ、映像が連続しているか
- 同じ動作が繰り返されたり、黒い隙間が入ったりしていないか
- 言葉や環境音が途中で欠けたり、二重になったりしていないか
- 映像と音声のタイミングが合っているか
結合のために再書き出しする場合は、意図せず解像度やフレームレートを変えていないかも確認します。再圧縮を繰り返した出力を次の入力にせず、やり直すときは同じ確認済み区間から作ります。
境界に問題がなくても、最終ファイルは冒頭から末尾まで人が確認してください。全体の長さが同じというだけでは、途中の欠落と重複を見つけきれません。
最初の一本で、分割が必要か判断する
モザイク処理が必要なら、まずmosAIの対応内容と流れを確認してください。用途に合えば登録・ログイン後、送信・処理する権限と必要な同意を確認できる一本で、解析から修正、保存までを試せます。
一本のまま扱えるなら、分割と結合を増やさず進められます。分割が必要な場合は、各区間の確認と、結合後の全編確認を含めて工程を決めてください。動画を分けたりつないだりすることだけが目的なら、対応する編集ツールから検討しましょう。



